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2024年5月30日

メルマガ

電気代への影響大⁈ 市場価格調整制度の改定について【HEC通信vol.78】

こんにちは!株式会社堀内電気のメルマガ担当です!
初めましての方はよろしくお願いいたします!

5月も終わりに近づき、もうすぐ梅雨の季節がやってきますね☔
暑い日も増えてきていますので、体調には気を付けていきましょう!

今回のメルマガは、電力会社と
高圧以上の需給契約をしている方は必見です!
これからの電気料金に影響があるかも知れない、
「市場価格調整制度」についてです!

2023年の年末に九州電力からこんなお知らせがありました。
「高圧以上のお客様の標準メニューを見直します。」
その内容は、新たに「市場価格調整制度」を適用します
というお知らせでした。

「市場価格調整制度」とは?
九州電力では、自社の発電設備で作った電力以外にも、
卸電力取引所(JEPX)から電力を仕入れてお客様に供給しています。
その卸電力取引所から仕入れる電力の価格は時間帯や季節、
さらには世界情勢などで左右されます。
その変動に応じて、あまりにも高い場合や、
逆にすごく安く調達できた場合には「市場価格調整額」として
電気料金から差し引きする、という仕組みです。
燃料費調整額と似ていますね!

詳しくは過去のメルマガでご紹介しておりますので、
ぜひご覧ください♪

九州電力が高圧以上の電気料金標準メニュー見直しへ!
【HEC通信vol.61】

この「市場価格調整制度」ですが、
実はすでに一部のお客様には適用されていました。
九州電力での対象は、
需給開始日(電力の供給を開始した日)が、
2023年10月1日以降の高圧以上のお客様です。

過去に九州電力が供給可能と想定する電力量の上限を超えたため、
高圧以上の新規受付を停止していた時期があります。
その足りない電力を卸電力取引市場から調達するということで、
高圧以上の新規受付が再開されました。
卸電力取引市場の価格の変動を反映させるため、
対象のお客様にはすでに「市場価格調整制度」が適用されています。

そして今回の変更で、
高圧以上で需給契約をしているお客様全員が対象
となりました。

対象が広がってしまいました。
弊社も高圧で需給契約をしているので、
他人事ではありません💦

今年度の契約更新のタイミングで順次、
市場価格調整制度の対象となっていきます。

では、その他の変更点を見ていきましょう!

①平均市場価格の計算方法
以前は単純に全日(24時間)の1か月の平均値を基準にしていましたが、
見直しによって計算方法が複雑になりました💦
九州エリアの21日〜翌20日の期間を対象として、
①全日(24時間)の1か月の平均値×0.4627(※1)
②6:00〜18:00までのスポット価格の1か月平均値×0.5373(※1)
このふたつを足したものが、「平均市場価格」となります。

※1…市場で調達した電力量と、FIT制度で買取した電力量の構成比です。

この計算で算出した平均市場価格に、
調整係数(平均市場価格が変動した場合の影響額)をかけたものが
市場価格調整単価になります。
調整係数は、
高圧で受電の場合 0.284円/kWh
特別高圧で受電の場合 0.278円/kWh
となっています。

②平均市場価格調整の範囲
見直し 6.00円〜18.00円
見直し 6.00円〜13.00円

下限は変わりませんが、上限が引き下げになりました。
上限が引き下げになったことで、市場価格が高騰した際に
料金に反映されやすくなっています。

以上が主な変更点です。

市場価格の反映のタイミングは見直し前と変わらず、
実績から1か月半後に反映されます。
例)
実績期間 1月21日〜2月20日→適用月 4月分電気料金

では、実際にどう反映されるか見てみましょう。
例えば、高圧受電で契約をしていて、
1か月に6,000kWh使ったとしましょう。

①平均市場価格が13円を超えた場合
2023年4月の平均市場価格は14.26円です。
(14.26円−13.00円)×0.284(調整係数)=0.36円
この0.36円が市場価格調整単価となります。
0.36円×6,000kWh=2,160円
2,160円を市場価格調整額として支払うことになります。

②平均市場価格が6円を下回った場合
2023年8月の平均市場価格は、4.42円です。
(6.00円−4.42)×0.284(調整係数)=0.45円
0.45円が市場価格調整単価となります。
0.45円×6,000kWh=2,700円
2,700円を市場価格調整額として電気料金から引かれることになります。

平均市場価格が6.00円から13.00円の間は調整はありませんので、
2023年5月や6月、9月などは電気料金に影響はありません。

市場価格調整額は、燃料調整費や再エネ賦課金と同様、
電力会社から購入した電力量に応じて増減しますので、
節約が必要になってくるかもしれません💦

もしくは、太陽光発電などの発電設備を設置することでも、
電力会社からの買電を減らすことが可能です

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